イエモンの新曲をあの子は知らない
イエモンことイエローモンキーにはいくつか思い出があるのだけど、どれも楽しくないものばかりだ。率直に言ってあんまり好きじゃなかった。
でも友人にすごく歌の上手い子がいて、彼が歌うJAMは本当に良かった。カラオケに行くと毎回必ず歌ってもらった。イエモンのJAMは数回聴いて飽きてしまったけど、その子のJAMは何回も何回も聴いた。
その子は若くして病気で亡くなった。
イエモンが解散してしばらく後だった。
だから昨日番組を見ながら、イエモンが再結成したとか、吉井ロビンソンがライブで「もう解散しない」って言ったとか、メンバーみんなで見た花火をエマが曲にしたとか、4人ともそれなりに年取ったけど揃ってみると変わらずイエモンだったとか、そういう全部をその子は知らないんだなと思った。
番組中何度も何度も思った。
なんでそんな当たり前のことを何度も思うのか、昨日からずっと考えているのだけど、理由が分からない。このもやもやをうまく言葉にすることができない。語彙力も表現力もない。悲しい。
弱っていても投票券は集められる
母の病状を先生に聞いてからめちゃくちゃ体調が悪くて、お腹も空かないし気力が出ないしなんなら目もよく見えない。胃に鉛が落ちたみたいにずっと吐き気があって朝起きると必ず下痢をする。
どんだけセンシティブにできとんのや自分!と怒鳴りつけて蹴飛ばしてやりたいけど、その元気が出ないのでただ寝ている。
幸いなのは、今現在、アイドルマスターシンデレラガールズの総選挙が始まっていて、寝こんでいても選挙活動ができること。
特にモバマスの方は、いきなり「アイドルプロデュース」という修行僧の修行みたいなイベントがぶつけられ、これはもう本当にただひたすら、溜め込んだ資材を惜しげなくドバドバ使いながらボタンをポチポチ押すだけのゲームなので、気力がなくて起き上がれなくても飯が食えないくらい弱っていても、指が1本動けばそれで投票券集めを完遂できる。
おまけにただポチポチしてるだけとはいえ、アイドルちゃん達が怒ったり喜んだり照れたりしながら色々私に話し掛けてくるので、現実の嫌なことを忘れられる。
あーモバマスやってて良かったなあ。
(とはいえ200万ptはむーりーーー…)
悪いのは母ではない
思えば母のことは何も知らないに等しい。
私が7歳の頃に父親と離婚してから、私達姉弟を育てるために夜の繁華街で飲食店を始めて、私達が学校から戻る頃には家に居なかったし、私達は高校以降は遠方地の寮に入れられたので、一緒に生活することさえなくなった。
偶に会う母はお洒落で、偉そうなことを言って、友達もたくさんいて、だから自分の中で勝手な母親像、例えば頭が良くて強くて独りで何でもできる、みたいなのが作り上げられてて、今その自分の中の完璧な母親と現実の母親のギャップに心が衝撃を受けることが多くて、正直きつい。
驚くほど何もできない。
何もできないのに何でもできるみたいなことをまだ言ってるし、何も分かってないのに分かったふうなことを言うし、そんなことを言うものだからなかなか人に頼れなくてますます何もできなくなっている。
そんな愚かな母親に苛立ってうまく付き合えず、一時は絶縁したいとまで思ったけど、考えてみれば愚かでない母親像は自分が勝手に作ったもので、それと現実の母親が違いすぎて苛立つのは自分が悪い。
母は昔も今も変わらずこの調子だったのだ。
今、病気が進行してほとんど手を打てなくなっていて、このまままともに動けず、最後には苦しんで逝くのかと思うと不憫で吐きそうになる。鉛の塊を呑み込んだように胃が重くて、泣きたいけど泣けないし、何でこんなことになったんだという苛立ちと、母親のことを放ってた自分への罪悪感も酷い。
でもそれはまだ決まったことじゃなくて、現実は今日から新薬の投与も始まるし、余命宣告をされたわけでもない。自分がまた勝手に悲惨な癌患者の末路を自分の中に作り上げて、悲しんだり哀れんだり罪悪感を感じたりしているだけだ。それこそ本当に愚の骨頂で、母親のことを愚かだと言える筋合いではない。
この先起きそうな出来事をあれこれ想像するのは、子供の頃からの癖だ。
でも子供の頃は楽しい未来の想像が多くて、何時間、何日考え続けても飽きなかった。
大人になって、楽しい未来は「現実には起こらない」と分かってからは、悲惨な未来ばかり何時間も何日も想像するようになってしまって本当につらい。
考えるのをやめたくてもやめられなくて、漫画を読んだりアニメを見たりして紛らわせようとしても、気が逸れてやっぱり(起きてもいない)つらいことや悲惨なことばかり考えてしまう。
この悪癖を直す方法か、考えるスイッチを切る方法が知りたいです。
今のところ最も有効なのは眠剤飲んで寝ることなんだけど、そんなこと社会人として許されないしなぁ。
ストレスのはっさん
地下室に、いつからあるのか分からない段ボールが何個かあって、この間勇気を出して開けてみたらまんまと黒歴史が詰まっていた。
大量のメモ、ノート、レポート用紙に、めちゃくちゃ克明に青春と性春が記録してあってびびった。あとBL漫画も描いてたし、SSも書いてた。とにかく膨大なアウトプットがあった。
自分の記憶では、なんか重大な出来事があった時だけちょっとノートの後ろの方に、数行程度に書き残してたくらいのイメージだったから、あまりの分量におののいた。開けた段ボールはすぐ閉めた。
でも人間いつ死ぬか分からんしと思い直し、半月ほどかけて全部シュレッダーしてやった。
最近嫌なことがあって友人にブチ切れた。
翌日そのことを何度も何度も思い出しては嫌な気持ちになって、自分でも考えるのを止めたいんだけど止めれなくて、余りにしんどいものだから眠剤でも飲んで気を失おうかと思ったのだけど、ふとあの大量の紙類のことを思い出した。
そうか、昔の自分は書き散らかすことでガス抜きしてたんだな。
そういやここ何年もそんなことしてなかったわ。
今でも書いたらすっきりするのかな?
という気持ちで始めたブログ。すぐ消すかも。